60年代ロンドンのクラブシーンを席巻したGeorge Fameのスマッシュヒットを集めたアルバム。
当時のR&B等の黒人音楽を中心としたカバーが多い。
基本的にこのアルバムは曲間のつなぎの部分が短くて怒涛のように押し寄せてくる連続感がたまらない。 2曲目のGetawayはイントロでギターのきざみにうねるようなベースがからみホーンへとつなぐリズムがいい。 5曲目のSweet thingsでは一転してメロウなハモンドオルガンでの弾き語り。
11曲目のBobby HebbのSunnyはニュービートルカブリオレのCMソングでも用いられたこともあり日本人でもよく知っている曲だ。 12曲目のSitting in the parkはモータウン風味の哀愁バラードだが、事実モータウン系のアーティストの曲はよく取り上げており、特に個人的には17曲目のPride & Joyが好きだ。
楽しく音楽をやる。 そういった肩肘を張らない自然体の彼の演奏スタイルが時を越えてもよく伝わってくる。 それが近年のアシッドジャズへの布石にもなったのだろう。